リーマン曲率
(リーマンテンソル・リッチテンソル・リーマン曲率)では、ベクトルを閉曲線に沿って並行移動させることで、空間の曲がりぐあいを定量的に評価できそうであることを確認しました。このノートでは、空間の曲がりぐあいを表現するときによく使われるリーマン (Riemann) テンソル、リッチ (Ricci) テンソル、リーマン曲率を見てきましょう!
リーマンテンソル
ある空間上の4つの点A,B,C,Dがあるとき、これにそって沿ってベクトルを並行移動させて、最初と最後のベクトルVμ(A)の状態を評価してみましょう。つまり
Vμ(A→B→C)−Vμ(A→D→C)
です。区間A→B→Cは、Vμ(A)をBまで並行移動させて、その後にCまで並行移動させるという意味です。点AからBまでの並行移動が
V∥μ(B)=Vμ(A)+Γμαβ(A)Vμ(A)∂u∂xβA
と表現されます(リーマンテンソル・リッチテンソル・リーマン曲率)。さらに、これを並行移動するので、
V∥μ(B→C)=V∥μ(B)+Γμαβ(B)V∥α(B)∂v∂xβBΔv
とできます。
上記の計算を実行する前に、準備として、点BでのChristoffel記号の値と(∂xβ/∂v)∣Bを計算しておきましょう。Christoffel記号を点Aのまわりで展開して、
Γμαβ(B)=Γμαβ(A)+∂γΓμαβ(A)∂u∂xγAΔu
です。また(∂xβ/∂v)∣Bも同様にして、
∂v∂xβB=∂v∂xβA+∂u∂v∂2xβAΔu
と展開できます。
したがって、V∥μ(B→C)は(以降、点Aでの引数は省略しています)
V∥μ(B→C)=Vμ(B)−Γμαβ(B)V∥α(B)∂v∂xBΔv=(Vμ−ΓμρσVρ∂u∂xσΔu)−(Γμαβ+∂γΓμαβ∂u∂xγΔu)×(Vα−ΓαλκVλ∂u∂xκΔu)(∂v∂xβ+∂u∂v∂2xβΔu)Δv=Vμ−ΓμρσVρ